世界一自由なプラスチックモデルキットDIYロボが誕生するまでの道のり。
こんにちは、たなかよしみです。
僕は1963年生まれ。
プラスチックモデルの黄金期に子供時代を過ごしました。
僕が生まれ育った 模型の世界首都 静岡市には、当時たくさんの模型屋さんがあって、
日曜日には 自転車で丸一日、模型屋さんのハシゴをしたものです。
夏休みの朝のラジオ体操のハンコを貯めるとプラスチックモデルのキットがもらえました。
僕の創作の原点です。
プラスチックモデルは、誰がつくっても同じ???
長い間 プラスチックモデルを作っていて、よく言われる言葉があります。
「プラスチックモデルなんて、だれが作っても同じでしょ?
ゴールが同じものを作って 何が面白いの?」
その言葉が 正しくない事は、長い間 プラスチックモデルを作っている人なら解ります。
でも、あまり模型を作ったことのない人には、わかりにくい事かもしれません。
そして、誰にでも「手軽に、個性的な模型を自由に作ること」は、難しいことかもしれません。
そうしたジレンマに、長年 悩まされて来ました。
子供のための模型教室を始める
そんな僕が静岡市の生涯学習センターからの依頼で、子供のための模型教室を行うことになったのは、
2007年のことでした。
アオシマ、ハセガワ、タミヤ各社の模型メーカーに部材を提供していただき、パーツを自由に組み合わせて、世界にひとつのオリジナルメカを作る教室です。
ミキシングビルドとか、キットバッシングとか、ミックスメディアとか呼ばれている創作です。
当初、子供たちにオリジナルメカキャラクターを作らせるのは無理だと言われました。
子供のための模型教室から傑作が続々誕生した!
しかし2019年現在、それから60回以上の教室をあちこちで開催し、数多くの 子供たちが作った、たくさんの傑作が生まれたのです。
これこそ、僕が望んだ世界にひとつの創作模型たちでした。
丸いクルマのホイールをケーキに見立てて、たくさん並べてケーキ屋さんを作った女の子もいます。
空飛ぶ船を作った子もいます。
僕も創作模型を作り続けています
そしてこれを機に、僕も創作模型を創り続けています。
DIYロボの産声
さて・・・数年前。
磐田市で開催された創作模型教室に、洋物モデラーとして有名な、長谷靖年氏が参加してくれました。
長谷氏は創作模型を作ることをとても楽しんでくれました。
その数週間後だったか、数ヶ月後だったか・・・もう忘れてしまいましたが、長谷氏から素敵な提案があったのです。
「たなかさん、あの教室をキットにしませんか?」
自由に自分だけのキャラクターを創る事が出来るキット。
色々なものに化けるパーツをセットして・・・一応、基本のロボット「まんまる」が作れますが、発想を自由にすれば、無限のメカが作れます!
既存の有名キャラクターにとらわれずに、世界にひとつの、本当に自分だけのメカ、キャラクターが創れるわけです。
だから、自信を持って「世界一自由なプラスチックモデルキット」と僕は言います。
そして、さらに 多くのメカが創れるように、このシリーズを広げて行きたいと考えています。
僕もDIYロボの仲間をたくさん創ります。
皆さんも、色々なメカ、色々なロボットたちを創ってください。
そして、それを写真に撮って、投稿してください。
それを取り込んで、世界を広げて、漫画やキットにして行きます。
みんなでDIYロボの世界を創りましょう!
たなかよしみ